韓国の子供大会

先週、韓国に子供大会があって道場の子を引率して行って来ました。大会は8月14~15日に行われて予選と本戦で戦いました。本戦シードが10人いたので、予選では4人リーグ後決戦を行い22人を選抜しました。1日最大6局を打つ過酷な戦い。最終局(6局目、夕方19時頃)で半目負けで泣きながら帰る子が何人がいて昔を思い出しました。やはりそういう辛さがあって勝負は面白い、その辛さを乗り越えてまた一回り強くなると思います。昼から夜までずっと打ち続ける、みんなとてもタフで体力がすごかったです。

本戦は32人の5回戦リーグでした。本戦は野外で打たれて新鮮な感じでした。もちろん真夏なので暑かったですが(笑)みんな条件は同じです。

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特に午前中1ラウンドの時に雨が降ってスタッフや家族はみんな慌てていましたが、選手はみんな少しも動かず対局に集中していました。感動しました。すごい。。雨の中の対局は人生に一度あるかの経験だったでしょう。みんな勝負師でした。

私は子供の時に勉強した本の中で囲碁名人棋聖戦の本が一番好きでした。特に第10期棋聖戦の小林先生と趙治勲先生の戦いは感動そのものでした。趙先生が7番勝負の前に交通事故で全治3ヶ月の怪我で対局が難しかった時に「右手と頭は大丈夫、幸い碁を打つ事には問題ない。死んでも碁盤の前で死ぬ、対局は必ずする」と言った事、車椅子に座って戦った事、小さい時にすごく心に響くものがありました。

試合がある以上、全力で戦うのは勝負師として当然でしょう。しかし少しの疲れくらいで今の子供は簡単に諦める時があります。無理はよくないのですが、ふだんよく食べて運動してもっと良い体力が必要だと思います。

最後優勝はカンウヒョク君でした。カン君は一週間前の大漢生命杯(ハンハ生命杯に改名)も優勝したので現韓国小学生トップというのを証明しました。優勝者には奨学金として500万ヲン(50万円くらい)があって勉強費用で使うようです。韓国の道場費は大体70万ヲン(7万円くらい)くらいですので、カン君は半年以上の学費をもらったようです。そして印象的な賞では、マナー賞があって小学2年の元君がもらいました。小2で最年少でしたし3勝2敗で15位、対局姿勢は32人の中でNO1でした。私も前日対局してみましたが3子置かせるのが難しい実力でした。将来が楽しみです。来年もこの大会は続きますので今度は日本選手が優勝して欲しいですね!!

道場の子供達もいろいろ感じて少しは成長したと思います。海の向こうにも強いライバルがたくさんいます。気を引き締めてもっと上を目指して精一杯努力しましょう!!

昔話です(悟ること)

私は4歳から父に強制的に碁をやらされて、小さい時には碁が好きではありませんでした。恐らく大嫌いだったです。父は後輩に負けたらとても怒っていたので、院生手合いで後輩に負けた日は帰りたくなかったです(苦笑)結局中学校3年の歳で院生を辞退しました。韓国院生の年齢制限は高3までなので当時院生1組だった私の辞退で周りはみんなびっくりしていました。

私はコンプレックスがありました。それは中学校に進学しなかった事です。父は囲碁のプロ棋士になる人は小学校だけで充分だと家族の反対にもかかわらず(!)私を学校に通わせなかったです。他に徴兵制度の事もありましたが、私はみんなと違う自分の姿が本当に恥ずかしかったです。引きこもり状態で心の病がありました。院生を辞退してから約2ヶ月くらい遊びました。本当にやりたい放題、ゲームも読書も映画も好きな事をいっぱいしました。遊ぶ中で急に思いました。「棋譜が並べたいな!」と。なぜですかね。。並べながらいろいろ考えました。考えて考えて何かに気づきました。それは「囲碁が私の全て」という事でした。私に囲碁の能力がなければ何も残らない事に気づきました。学歴もない私が囲碁まで普通なら何なの?と思いました。その後からはまっすぐに囲碁の人生を歩んだ気がします。何も言われなくても一日10時間以上勉強していました。その時の勉強量でいま耐えている気がします(苦笑)

「私には囲碁しかない。勝負でも教える事でもトップにならないといけない。いろいろ足りない私がみんなに認めてもらうためにはそれしかない」と常に思いました。

道場生の中には自分の意志で進学しなかった子がいます。もっと真剣に自分の事、自分の将来を考えて一日一日を送って欲しいです。何かを悟る歳だと思います。人はそういう意志一つで化けると私は信じています。一度しかない人生、精一杯生きて頑張って欲しいです。

 

 

 

試合

昨日はみんな戦う日でした。少年少女全国大会、道場でもプロ試験練習やペア碁大会、私も手合いでした。

道場代表で参加して二日目まで残った飛翔と太心は5位と6位でした。惜しかったですね。
優勝した加藤さん、本当におめでとうございます!女子が優勝したのは向井先生以来です。
中学生名人は水精君でしたね。春のジュニア本因坊も優勝したので名人本因坊になりましたね。  すごい!本当におめでとうございます!みんな一生懸命戦ったと思います。次の目標に向けて頑張りましょう!

道場はペア碁大会をしました。ペア碁は喧嘩になりやすいので危険(笑)なイベントですがとても勉強にもなります。相手とも戦いますがペアの考えを読む、配慮、作戦など特に心を定めることを学ぶことができます。韓国の道場では調子が落ちている生徒と先生が一緒にペアになって打つ指導方法があります。不思議なようにそうやって一日勉強を終えれば、けっこう回復します。何とか流れを読めるようになるのかも知れません。しかしよく喧嘩もしますね。ペア碁は敵が3人(笑)ですので、イライラせず心にゆとりを持って打って行くのが大事です。